近年、YouTube、TikTok、企業プロモーション動画など、映像コンテンツの需要が急速に高まっています。それに伴い、初心者でも扱いやすい映像編集ソフトからプロ仕様の高機能なものまで、実にさまざまな選択肢が登場しています。
しかし、数多くある映像編集ソフトの中から自分に最適なものを選ぶのは意外と難しいもの。そこでこの記事では、これから映像編集を始める方に向けて、人気の高い7つの映像編集ソフトの特徴と強みを、分かりやすく比較解説していきます。
目次
映像編集ソフトを選ぶ際の3つのポイント
映像編集ソフトを選ぶ際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。
1. 目的に合ったソフトを選ぶ
- YouTubeやSNS用の動画を作りたいのか
- 企業プロモーション動画を制作したいのか
- アニメーションや特殊効果を入れたいのか
など、編集の目的に応じて最適なソフトは変わってきます。
2. 操作性の良さを重視する
- 初心者の場合、シンプルで直感的なUIのソフトがおすすめ
- 基本的な編集を習得してから、段階的により高度な機能にチャレンジするのが◎
3. 必要十分な機能を見極める
- カット編集だけでなく、エフェクトや文字入れなど、必要な機能をチェック
- 将来的な使用も見据えて、拡張性のあるソフトを選ぶのも一案
初心者におすすめの映像編集ソフト7選
1. Adobe Premiere Pro
– 本格的な映像制作を目指す方に –
映像業界のスタンダードとも言えるのがAdobe Premiere Proです。After EffectsやPhotoshopなど、他のAdobe製品との連携に優れ、プロ品質の編集が可能。豊富なプラグインにも対応し、表現の幅を大きく広げられます。単体でのサブスクプランもありますが、その他クリエイティブ全般に使えるAdobe Creative Cloudというトータルプランがおすすめ。
こんな方におすすめ
- プロ並みの高品質な動画制作を目指す方
- YouTubeで注目を集める動画を作りたい方
- 他のAdobe製品も使いこなしたい方
こんな方には不向き
- シンプルな編集のみで十分な方
※ 機能や価格の詳細はAdobe公式サイトでご確認ください。
2. Adobe After Effects
– アニメーションや特殊効果を加えたい方に –
モーショングラフィックスやビジュアルエフェクトに特化したのがAfter Effectsです。Premiere Proと組み合わせることで、映像に華やかなアニメーションや迫力ある視覚効果を加えられます。2Dから3Dまで、表現の幅が格段に広がります。Adobe Creative Cloudというサブスクプランなら、Premiere ProやPhotoshopといった他のクリエイティブソフトと連携して使えます。
こんな方におすすめ
- 動きのあるタイトルやトランジション(繋ぎ)を作りたい方
- 企業プロモーション動画の制作を任されている方
- VFXやモーショングラフィックスに興味がある方
こんな方には不向き
- 基本的なカット編集のみで事足りる方
- 簡単に動画を仕上げたい方
※ 機能や価格の詳細はAdobe公式サイトでご確認ください。
3. Final Cut Pro
– Macユーザーで高機能な編集を求める方に –
AppleのMac向け編集ソフトの雄、それがFinal Cut Proです。直感的なUIとMacの性能を引き出す最適化によって、快適かつスピーディーな編集が可能。買い切り型のライセンスなので、長く使い続けられるのも魅力です。
こんな方におすすめ
- Macをお使いの方
- 高品質な編集をスムーズに行いたい方
- 動画制作を本格的に続けていきたい方
こんな方には不向き
- Windowsユーザーの方
- できるだけ安価に始めたい方
※ 機能や価格の詳細はApple公式サイトでご確認ください。
4. DaVinci Resolve
– 無料で本格的なカラーグレーディングをしたい方に –
驚くべきは、無料版でもプロ顔負けの高機能を誇るDaVinci Resolveです。中でも群を抜くのがカラーグレーディング機能。映像の色調を思い通りに操れます。無料とは思えない充実ぶりに、プロの現場でも重宝されています。
こんな方におすすめ
- 映像の色味にこだわりを持ちたい方
- ハイクオリティな編集を、無料で試したい方
- チームでの共同編集作業を考えている方
こんな方には不向き
- よりカンタンな操作性を求める方
- とにかくサクッと動画を仕上げたい方
※ 機能や価格の詳細はBlackmagic Design公式サイトでご確認ください。
5. Filmora
– 直感的な操作で手軽に凝った編集をしたい方に –
初心者にやさしいUIと豊富なテンプレートが魅力のFilmoraは、直感的な操作で本格的な編集が可能。ドラッグ&ドロップでシーンを並べ、ワンクリックでエフェクトを適用できるので、初心者でもラクラク。お手頃な買い切り価格も魅力です。
こんな方におすすめ
- 編集初心者の方
- YouTubeやSNSへの投稿用に手軽に編集したい方
- テンプレートを活用して見栄えのする動画を作りたい方
こんな方には不向き
- プロ級の高度な編集機能を求める方
※ 機能や価格の詳細はFilmora公式サイトでご確認ください。
6. PowerDirector
– 初心者から中級者まで幅広く使える万能ソフト –
かつてはDVD作成用ソフトとして親しまれたPowerDirectorは、時代とともに動画編集ソフトへと進化を遂げてきました。初心者向けのガイドモードから、中級者向けの本格モードまで使い分けられるのが特徴。AIを活用した便利機能も充実しています。買い切り版とサブスクリプション版、どちらも気軽に導入できます。
こんな方におすすめ
- 初心者だが、早く一人前の編集がしたい方
- 動画制作スキルを段階的に高めたい方
- Windowsでお手頃価格の良ソフトを探している方
こんな方には不向き
- Mac ユーザーの方
- ハイエンドの編集機能を求めるプロの方
※ 機能や価格の詳細はCyberlink公式サイトでご確認ください。
7. CapCut
– スマホで手軽にトレンド感のある動画を作りたい方に –
スマホ動画編集アプリの新星がCapCutです。TikTokやインスタで話題のエフェクトやトレンドの演出が、誰でもカンタンに実現可能。テンプレートも豊富で縦型動画にも最適化。直感的な操作性で、初心者も躊躇なく始められます。基本機能は無料です。
こんな方におすすめ
- スマホで気軽に動画編集を始めたい方
- SNSで注目を集める最旬の動画を作りたい方
- 外出先でもサクッと動画を仕上げたい方
こんな方には不向き
- 本格的な長編動画を作る方
- PCでじっくり編集作業をしたい方
※ 機能の詳細はCapCut公式サイトでご確認ください。
自分に合った映像編集ソフトの選び方
映像編集ソフトのベストな選択は、目的や技術レベルによって人それぞれ。
初心者の方は、まずこんな選び方がおすすめです
1. 基本に忠実なソフトから始める
- UIがシンプルで使いやすく、基本機能が充実したソフトを選ぶ
- Filmoraなど初心者向けソフトから入門するのが◎
2. 徐々にステップアップする
- 基本操作に慣れ、編集の基本が解ってきたら、より高度なソフトにチャレンジ
- Premiere ProやFinal Cut Proなどへ移行するのもアリ
3. 無料お試し版を活用する
- 購入前に実際の操作感や使い勝手を確かめておく
- DaVinci Resolveの無料版など、高性能な無料版も要チェック
映像編集の道のりは果てしなく、マスターには修練と時間が欠かせません。
最初は無理をせず、今の自分に合ったソフトを見つけることから始めましょう。
そして実際に手を動かしながら、楽しみつつ着実にスキルを磨いていくことが肝心です。
皆さんの映像編集ライフが、実り多きものとなりますように!
※本記事の情報は2025年1月時点のものです。各ソフトの最新情報は、公式サイトにてご確認ください。