翻訳を依頼する時の費用はどう決まる?料金相場や翻訳会社の選び方も解説

文書や映像の翻訳を依頼する際、「費用はどのくらいかかるのだろう」と不安を感じる方も少なくないでしょう。

費用は翻訳会社ごとの料金設定によっても異なるものの、事前に翻訳の料金体系や費用相場を知れば、適正な価格がわかるため安心して翻訳を依頼できるようになります。

今回は、翻訳の料金体系について紹介するとともに、費用相場や内訳について解説します。併せて、翻訳料金に影響するポイントや翻訳会社の選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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翻訳料金の料金体系

多くの文書翻訳サービスでは、料金を計算する際「原文の文字数や単語数」を基準にしています。翻訳会社ごとに「1文字(単語)につき〇円」と単価が設定されており、原文の量によって料金が変動するのです。

例えば、日本語から英語へ翻訳する日英翻訳の場合は元の日本語の文字数が基準となります。

ちなみに、ワイズ・インフィニティでは、文書を日本語から外国語に翻訳する場合1文字につきいくらではなく、日本語300文字を1ユニットとして料金を計算しています。

文書の量に加えて、サービス内容によっても翻訳料金は変動します。翻訳会社によっては、文書の分野や担当する翻訳者のレベル別に料金プランを設定しているケースがあるのです。

専門性の高いジャンルや難易度の高い文書を依頼した場合や、レベルの高い翻訳者に依頼した場合、費用も高くなる点に留意しておくとよいでしょう。

翻訳費用の相場

翻訳費用の相場は、文書の種類や分野に加え、英日翻訳か日英翻訳かによっても異なります。以下は、「一般社団法人日本翻訳連盟」が発表している文書の種類および分野別翻訳料金の目安の一部です。

【コンピューターマニュアルの場合】
英日翻訳:1単語あたり28円/日英翻訳:1文字あたり20円

【経営管理・財務・契約書の場合】
英日翻訳:1単語あたり30円/日英翻訳:1文字あたり25円

【医学・医療・薬学の場合】
英日翻訳:1単語あたり35円/日英翻訳:1文字あたり30円 など

出典:一般社団法人日本翻訳連盟 “翻訳料金(クライアント企業の翻訳発注価格)の目安”

ただし、上記はあくまでも目安であり、実際の費用は翻訳会社ごとの料金設定や計算方法、業務内容によって変動する点に留意しましょう。

翻訳費用の内訳

次に、翻訳費用はどのような項目で構成されているか、その内訳とそれぞれの作業内容について解説します。

翻訳作業費用

翻訳作業を行ううえで発生する基本的な料金です。翻訳作業費用には、翻訳者の作業だけでなく、翻訳者が行うセルフチェックも含まれます。

また、原文のジャンルや専門性、難易度、翻訳の際に原文のネイティブをアサインするかどうかによって料金が変動するのが特徴です。

校正チェック費用

翻訳作業を担当した翻訳者以外の第三者に、内容に誤りがないか校正チェックを依頼する際に発生する費用です。翻訳会社によって、「校閲」や「レビュー」、「チェック」と呼ばれている場合もあります。

以下は、校正チェックの作業内容の一例です。

・原文照合:原文と翻訳文を照合し、内容をチェックし正確か確認する
・翻訳文チェック:翻訳文の内容の正確性や用途に適した内容になっているか確認する
・最終チェック:誤字脱字や不備の有無、指定された納品用のフォーマットになっているか確認する など

その他の作業費用

完成した翻訳文の体裁を整えたり、ソフトウェアを使用し原稿レイアウトを調整したりする場合に発生する作業です。

加えて、翻訳後の文章を理解するために必要な用語集の作成を行うケースもあります。

翻訳の料金に影響する5つのポイント

翻訳料金は、文章量だけでなく文書のジャンル、サービス内容によっても変動するのは前述のとおりです。

ここからは、具体的にどのような依頼をした場合料金が変動しやすくなるのか、5つのポイントを挙げてより詳しく解説します。

原稿の難易度

翻訳する際に専門的な知識が必要なジャンルや、専門用語を多く含む文書は難易度が高いため、費用が高くなる場合があります。

以下は、専門性が高く難易度が高いと判断されやすい分野の一例です。

・IT関連
・機械、産業技術関連
・金融、証券、経済関連
・土木、建築関連、広告文
・計画書、企画書
・人文、社会、自然科学関連
・医療 など

翻訳依頼を検討している文書が上記に該当する場合は、ほかの分野に比べて費用感が異なる場合があるため留意しておくとよいでしょう。

翻訳の工程

翻訳の工程において、翻訳会社や依頼するサービス内容によっては「ネイティブチェック」を実施する場合があります。

ネイティブチェックとは、翻訳作業が完了した文章をネイティブスピーカーに確認してもらい、言い回しの違和感や読みにくい箇所がないか確認してもらう作業のことです。

ネイティブチェックを実施するとより正確かつ品質の高い翻訳文に仕上げられる一方で、単価が上がるため翻訳費用が高くなる点に留意しておくとよいでしょう。

納期

納期が短い場合、「特急費用」の扱いとなり通常の納期に比べて費用が高くなるケースがあります。

質の高い翻訳のためには、翻訳作業をはじめ校正やネイティブチェックなど、さまざまな工程ごとにしっかり時間をかけて取り組む必要があります。

一方で、短納期の場合は品質を保ったまま各工程のスピードを上げなければなりません。そのためにはスケジュールの調整やスタッフの確保、場合によっては他案件の中断や残業の発生など、大きな負担がかかるケースがあります。

したがって、短い納期での対応は余分なコストが発生するためにオプション扱いとなり、費用が上がりやすいのです。

翻訳者のレベル

翻訳者のレベルは、ネイティブチェックと同様質の高い翻訳には欠かせない要素です。特に、専門知識が必要な分野や難易度の高い翻訳の場合は、レベルの高い翻訳者に担当してもらいたいと考える方も少なくないでしょう。

前述したとおり、翻訳会社のなかには翻訳者の実績や対応可能ジャンルといったレベルによって料金設定を変えているケースも少なくありません。能力の高い翻訳者を指名したい場合は、費用も高くなる点に留意しておきましょう。

翻訳会社の4つの選び方

翻訳会社によって、料金設定や得意な言語、対応している分野は異なるため、自身のニーズに合った翻訳会社を選ぶことが大切です。

ここからは、どのような点に注目して翻訳会社を選べばいいのかについて、4つのポイントを挙げ解説します。

依頼したい分野や言語に対応しているかで選ぶ

医療や金融など、依頼する翻訳の内容によっては高い専門知識が必要となり、分野の知識に精通していない翻訳会社の場合翻訳の品質が落ちてしまう恐れがあります。

そのため、事前に実績のチェックや問い合わせなどを行い、依頼したい分野に対応しているか確認するのがおすすめです。

また、翻訳会社によって、対応言語が異なる場合があります。例えば、英語や中国語、フランス語といった基本的な言語のみ対応している会社もあれば、タイ語やベトナム語といったアジア言語にも対応している会社もあります。

翻訳会社を選ぶ際は、分野と併せて対応言語も忘れずに調べておくとよいでしょう。

要望を聞き入れてくれるかで選ぶ

翻訳を行ううえで、「専門知識がなくてもわかりやすい文章にしたい」「ネイティブの人でも読みやすい文章にしたい」など、仕上がりの希望イメージは人によって異なります。

翻訳会社を選ぶ際は、これらの要望をきちんとヒアリングしてくれるかを重視するとよいでしょう。

一般的に、問い合わせなどに対して迅速に返答してくれる会社はヒアリングを重視していると判断できます。

そのため、ニーズをくみ取ってくれる翻訳会社か見極める際は、問い合わせの段階から対応をチェックするのがおすすめです。

実績で選ぶ

実績を確認することで、その翻訳会社の実力や信頼性の高さを判断できます。

例えば、過去にどのような翻訳を行ったのか、どのような顧客と取引があったのか、依頼から納品まではどのくらいの期間がかかったかなどをチェックするとよいでしょう。

翻訳会社の実績は、会社の公式ホームページや資料などから確認できるほか、直接問い合わせて確認することも可能です。

費用・納期と品質で選ぶ

翻訳の品質やサービス内容はもちろん、費用は適正か、納期は遵守されるかを重視するのも大切です。

翻訳会社に依頼する際は、料金設定や納期の目安と併せて、オプションの内容や追加費用の有無を確認するのがおすすめです。

極端に納期が短すぎる、費用が安すぎる翻訳会社は、品質に問題がある可能性もゼロではないため注意が必要です。

まとめ

翻訳費用は、翻訳会社の料金設定によって異なるほか、翻訳内容の分野や難易度、原稿の量、納期、翻訳者のレベルによっても変動します。

翻訳会社に依頼する際は、対応ジャンルや言語、実績を確認したうえで、費用や納期は適正か、自身のニーズを満たしてくれる会社かどうかを重視し選ぶとよいでしょう。

ワイズ・インフィニティでは、映像翻訳をはじめ、文書翻訳や現場翻訳/通訳など、翻訳に関するさまざまなサービスを提供しています。

対応言語はアジア言語・ヨーロッパ言語いずれも充実しており、映像翻訳は映画やドラマ、研修動画、文書翻訳は企画書、説明書など幅広いジャンルの実績があります。

現在、翻訳の依頼を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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